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富山県中新川郡立山町 黒部ダム [特別篇]

富山県中新川郡立山町 黒部ダム.jpg


東京以外の特別篇。

今回は日本の建造物の王道、泣く子も黙る黒部ダム。



ダムマニアの聖地のみならず、中島みゆきの威力を借りずとも、

日本の土木構築物史上もっとも有名な事例として君臨する存在である。

土木工学的にも、経済的にも、歴史的にも、庶民の暮らしにも、

日本のいろんなことに影響を及ぼしたといっても過言ではないだろう。



さてさて、そんな前置きはともかく、黒部ダムの最大の楽しみは、

大量の水がブワーっと放水している姿を見られることである。

水というより、モクモクと雲が眼下に立ち込めているような、

はたまた綿飴や焼き立てのパンの中身のフカフカした感じのような、

そんな物体がスローモーションで静かに流れていくように見える光景は、

武骨なコンクリートの塊を背景に何とも幻想的である。



そして時折、短い虹が架かるというメルヘンな演出もしてくれる。

行った時も見る角度によってきれいな虹を何度も見ることができたが、

如何せん、モノクロ写真でお見せすることは断念せざるを得ない。



ダムの魅力はいろいろあるけど、こと黒部ダムに関して言えば、

最大の魅力は雄大な放水から受けるカタルシスではないだろうか。

自分の中の何かモヤモヤしたものが、黒部ダムの放水とともに

一気に吐き出されるイメージを想像させてスッキリした気分になる。



信じる者は救われる。

雄大な自然と、人間の力の限りを尽くした巨大な建造物を目の前にして、

心の浄化が成されるとは思いもしなかったが、黒部ダムに神の存在を

加味すれば、すぐさま祈りの場所となり得るのかも知れない。






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大田区東六郷・南六郷・南蒲田・萩中 七辻 [大田区]

大田区東六郷 七辻.jpg


七辻とは七差路のこと。

7と付くからには縁起が良い場所だと思ったが、よくよく考えたら、

実は危なっかしくってしかたがない交差点なんじゃないかと。

交通整理のお巡りさんも阿修羅像のような活躍ぶりを見せないと、

務まらないかもしれない、といらぬ心配をしてしまう。



ちなみに、タイトルに町名が4つ並んでいるのは、

この七差路に4つの町が接しているから。



実際に行ってみて驚いたのが、当たり前といえば当たり前だが、

交通整理のお巡りさんもいなければ、信号機さえありゃしない。

でも自動車自転車も歩行者も、みんなスムーズに通り過ぎる。

にわかに信じがたいが、ほとんど事故は起きたことがないとか。



七辻の角には…といってもたくさんあって特定しにくいが、

行政や警察が仕事を放棄して住民に自己責任をなすり付けている

としか思えない「日本一ゆずりあいモデル交差点」の看板がある。

七差路もあれば、ゆずりあう以外に事故の防止はできなそうだし、

さすがに通る人も細心の注意を払うはずだよな、とも思う。

七辻は意外にも日本一安全な交差点なのかもしれない。



余談だが、七辻を1枚の写真で表現するのはなかなか難しかった。

魚眼レンズを駆使しても、なかなかうまく七辻の全貌を写し出せなかったが、

下の地図を見てもらえば一目瞭然で七辻が分かる…のが、ちょっと悔しい。







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新宿区新宿 第2スカイビル [新宿区]

新宿区新宿 第2スカイビル.jpg


軍艦マンションとして有名な大久保第3スカイビルからひとつ番号が戻って、

こちらは新宿の靖国通り沿いにある第2スカイビルである。

設計者は軍艦マンションと同じ渡邊洋治氏とくれば当然ながら期待に胸が膨らむ…

といいたいところだが、表側からは白亜のスマートなマンションにしか見えない。



これは、どういうことだ?



普通なら白亜のスマートなマンションで何の文句もあろうはずもないが、

ここでミリタリー的要素を期待するな、というほうが酷というもんだろう。

でも、よく見てみると第3スカイビルの外壁を彷彿とさせる鱗のような造形は、

材質と色の違いこそあれ、第3スカイビルのプロトタイプと言えなくもない。



などと、あれこれ観察しながら細い路地を通って裏手にまわってみたら、

第2スカイビルの真の姿が、そこにあった。

表通りからは見えなかったマンションの頭頂部をとくとご覧いただきたい。

これはまさしく大日本帝国海軍戦艦「大和型」の艦橋最上部にある、

主砲射撃指揮所と測距室の形状にそっくりではないか!!!



路地の上に蔓延る雑多な電線が、まるでマストから延びる通信線に見えて、

戦艦大和の艦橋を背後から臨んでいるような錯覚にとらわれる。

さすがは鬼才・渡邊氏、ここまで計算して第2スカイビルを設計していたか。

まあ、単なる偶然かも知れないけど、偶然も才能のうちと称賛しておこう。



そんな思いを巡らせて「微速前進、ヨーソロー」などとつぶやきながら、

新宿の裏道を徘徊している自分は、まわりから見たら明らかに変人であろう。







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